新人看護職議員の永田町だより・2 いま,国政の場では―看護職出身の2人の国会議員による活動日記
いのちと地球環境を守る女性のネットワーク
外口 玉子
1,2
1衆議院
2社会党
pp.115
発行日 1991年3月15日
Published Date 1991/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901808
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女性の社会参入はさまざまな領域に及んでいます。そして旧い体質の男社会をわずかずつではありますが、変え始めています。政治の世界にも、女性たちの目覚めを反映して新しい動きが拡がってきています。地域で教育や環境の問題、そして食品の問題など暮らしを守る消費者運動を担い、"市民派"議員を支えている多くの人たちが女性であることに、私は時代の確かなうねりを感じさせられています。
第一一九臨時国会は、ご存じのように私たちの「平和憲法」の基本が踏みにじられるかどうかの重大な岐路に立たされた「憲法国会」になりました。この間、私は難民救済と人質の開放を軸とする粘り強い平和外交を主張し連日、国会の内外の多くの方たちと共に行動を起こしました。最初の頃の風潮は、ともすれば"経済大国"となった日本は、あらゆる面で国際貢献すべきとの論調にすり代えられてしまう傾向が強くありました。その中で「戦争への道を許さない女たちの連絡会」などさまざまな女性・市民グループは"きな臭さ"をいち早く察知し、草の根的な行動の拡がりで「平和憲法」の理念を擁護する力を高めました。
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