新人看護職議員の永田町だより・2 いま,国政の場では―看護職出身の2人の国会議員による活動日記
看護関係予算案をまとめて
清水 嘉与子
1,2
1参議院
2自由民主党
pp.114
発行日 1991年3月15日
Published Date 1991/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901807
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与党に席をおいている議員として一年のうちで最も活躍しなければならないのは政府予算案を作る時期だといわれています。普通は12月がその時期で、これを"師走"とは良く言ったものだと思います。与党の議員は勿論、各県から出てこられた知事や県会議員・市会議員、あるいは各種団体の役員の方々が少しでも自分の関係する予算をたくさん獲得しようと、永田町や霞ヶ関を走り回るのですから。何とバカバカしいことをとか、大変な無駄違いだなどと非難もしたくなるのですが、実際に自分がその立場になってみると、他の人より以上に駆け回らなければ……という気になるのですから不思議です。
各省庁が次年度の概算要求を大蔵省に出すのは8月の末、9月からは大蔵省での査定作業がはじまり、年末に各省に内示する、これに対して各省の復活折衝が行なわれ、最後に自民党幹部と大蔵大臣との政治折衝で決着、というのがこれまでのパターン。昔は復活折衝に二~三週間かかっていましたが、今はゼロックスもファックスもあるうえに、事前の折衝が出来ているので役所で寝泊まりする期間もグッと短縮。今回も12月24日に内示、28日の明るいうちに大臣折衝も終わり、政治折衝も事前に調整済みで行なわれず、あっけないおしまいになりました。
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