婦人の目
母子関係の予算政府案について
山主 敏子
pp.56
発行日 1969年2月1日
Published Date 1969/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203708
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44年度予算政府案について福田蔵相は"社会保障予算にはとくに力を入れた"とご自慢である.たしかに社会保障関係費は,9,469億6,000万円と,前年度予算からの伸び率16.1%となっている.しかし,一般会計全体のなかでの社会保障費の割合をみると,佐藤内閣のはじめての予算40年度が14.5%,それにくらべると44年度は14.1%だから,実はむしろ減っているのだ.
つまり予算は年々大型化していっているのだから,前年度にくらべていくら伸びようとも,全体に占める割合を見なければ,前進しているかどうかはわからない.実は後退していることもあるわけだ.このへんをしっかり目を開いて眺め,ごま化されないことである.この社会保障予算のなかで,母子関係をひろってみよう.
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