特別記事
英国における有資格看護補助者養成と看護職
林 千冬
1
1群馬大学医学部保健学科
pp.902-908
発行日 1997年12月10日
Published Date 1997/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901713
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年日本では,医療,福祉の両分野にわたって看護補助者あるいは介護職と称する職種が急増している.昨年のデータによれば,病院・診療所の看護補助者はすでに20万人を越え,「新ゴールドプラン」のホームヘルパー17万人計画も(常勤換算では)まもなく目標値に達すると聞く.
しかし,これら職種の教育や養成に関する法制度面の整備は非常に遅れているといわざるをえない.現状では看護補助者・介護職者の大多数が無資格者であり,その教育と研修は,実施の有無も含め,個別の雇用機関の判断に一切が委ねられている.また,数少ない資格や免許についても,介護福祉士,ホームヘルパー,介護アテンドサービス士などが混在したままである.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.