連載 「准看報告書」以後の看護教育制度をめぐって・5
英国における移行教育の現状と日本の課題
林 千冬
1
1群馬大学医学部保健学科
pp.606-612
発行日 1997年8月25日
Published Date 1997/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901661
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
厚生省「准看護婦問題調査検討会報告書」の発表から半年余が経過し,議論はいよいよ「移行教育」を含めた「看護婦養成制度の統合」の検討段階に入った.聞くところによれば,医師会が「養成停止」に強く抵抗しているため,今年度内に予定された「移行措置に関する検討会」の設置も宙に浮いたままだという.だが,たとえ事態がどうあれ,われわれ看護職者としては,報告書以降の本質的論議を,主体的に進めておく必要がある.本稿ではそのひとつの「たたき台」として,准看護婦養成停止「先進国」である英国の移行教育の現状を紹介し,わが国の今後のありかたを考察してみたい.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.