連載 amans惠道通信・16
感応道交
飯島 惠道
1
1東昌寺
pp.324-325
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901620
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●風邪と体と感覚器官
新年早々風邪をひいた。初めのうちは喉の調子が悪いくらいで,日常生活には何の支障もなかったのだが,一月後半の多忙なスケジュールが終わりに近づいた頃,突然震えがきて,一気に三九度台の発熱。
その何日か前,信州は大雪に見舞われた。家族総出で雪かきをしたが,それでもまだ十分ではないくらい,どっさりと降った。そのときの筋肉痛も残っているうえに,高熱に伴う関節の痛みが加わり,体中からぺきぺきと音が聞こえそうなほどの痛さを味わった。熱が上昇するときというのは,体のほてりと悪寒が同居しているもので,住職に「どんな調子?」と問われると,「熱いけど寒い」などと,禅問答のような答えを返していたような気がする。
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