Japanese
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私のカルテから
幻嗅を共有した感応精神病の1症例
A Case of Induced Psychosis shared Olfactory Hallucination
佐藤 大輔
1
,
長友 医継
1
,
滝川 守国
1
,
大迫 政智
2
Daisuke SATO
1
,
Itsugi NAGATOMO
1
,
Morikuni TAKIGAWA
1
,
Masatomo OHSAKO
2
1鹿児島大学医学部神経精神科
2メンタルヘルスかごしま中央クリニック
1Department of Neuropsychiatry, Faculty of Medicine, Kagoshima University
2Mental Health Kagoshima Chuo Clinic
pp.580-581
発行日 2002年5月15日
Published Date 2002/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902652
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感応精神病は,精神症状,とりわけ妄想が,患者と親しい結びつきを持つ者にそのまま移入伝達され,2人が同じ内容の妄想を共有し合うようになった場合を言い,共有される症状は,被害・関係妄想や憑依・宗教妄想などが多く7),幻覚についての報告はほとんどみられない。今回我々は,母親(発端者)と息子(継発者)の間で妄想とともに幻覚(幻嗅)を共有した症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
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