連載 見直そう「儀式」「習慣」だらけの感染管理・12【最終回】
MRSAは怖くない―療養施設での考え方
土井 英史
1,2,3,4
1関西労災病院
2岸和田徳洲会病院
3セコメディック病院
4ヘルスケアリソース研究所
pp.482-483
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901444
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病院と療養施設のInfection Controlは違う?
いよいよ,この連載も最終回となりました。最後に全国の多くの療養施設が抱えているMRSAの問題についてお話ししたいと思います。
本来,病院から,老人保健施設や特別養護老人ホームに移る際,患者がMRSAを保菌していようとなかろうと,受け手側である療養施設は拒否することはできません。ところが,日本で最初にMRSAが紹介された頃の"MRSA=怖い"というイメージが療養施設のスタッフにつきまとい,療養施設に受け入れてもらうことができず,患者のみならず病院も困り果てているのです。
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