連載 Welcome to the 婦長’s Theater・9
打倒セクシュアルハラスメント
加藤 光寶
1
1新潟県立看護短期大学
pp.480-481
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901443
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病院は,治療・看護・闘病の場です。そこにはないようで,やっぱりあるのがセクシュアルハラスメントです。これまでは,一般企業で問題となるようなセクハラは少なかったかもしれませんが,そのような組織とは違った意味で,セクハラの防止に力を入れる必要があります。つまり,患者さんとの関係です。
33年間の臨床看護を通して,不思議なのですが,仕事中にセクハラに見舞われてしまう人には共通点が見えるように思うのです。患者さんは,存在そのものが善であると信じてやまない清純・無垢な心を持っていること。人柄がよくて,人を信じ易く,善良そのもので,どちらかと言えば開放的なこと。加えて,看護技術が洗練されていないこと。これを自ら解決してもらうようにするのが婦長の役割です。
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