連載 私が休日に出会った本・5
集って創るワークショップ
加納 佳代子
1
1八千代病院
pp.399
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901423
- 有料閲覧
- 文献概要
3月はじめ,精神科看護管理研究会全国セミナーが豪雪の福島で開かれ,雪と温泉を求める女4人で出かけた。講演の後にワークショップがあるので,2月に出たばかりの岩波新書『ワークショップー新しい学びと創造の場』(岩波書店)を読んで参加するように,と案内に書いてはあった。買いに行く時間もないし,なんとかなるから,と何の用意もせず参加。持っていったのは,少ない経験とわが楽観主義だけ。
セミナーは,実にのびやかな集まりで,初めて出会う全国150人の看護職が一堂に会した。初日の夕食会では,150人全員が自分自慢一言紹介。作業所支援のオークション。飛び入りで沖縄民謡と踊り。そのお礼に,アカペラの「オクラホマミキサー」大合唱と手拍子に合わせた,どじょうすくいの練り歩き(この尻尾に4人の女はついていった)。最後に全員でおしぼりふって「♪さようなーら,さよなーら,げんきでいいてーねー」と,都はるみの歌と踊りでお開きとなる。いったいなんじゃいこの会は,と思うくらい浮かれたところで,翌日はいくつもの分科会に好き好きに分かれワークショップ。3日目は,分科会の報告を分かちあい,またここでひとり一言ずつ語り,最後は「ありがとう」と叫んでお開き。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.