特集 第4次医療法改正と看護
インタビュー 医療・看護への影響と将来予測―病床区分を中心に
二木 立
1
1日本福祉大学
pp.365-371
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901201
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改正案の評価
病床区分の方針は3段階で変化
──第4次医療法改正案の柱の1つとして,一般病床を「一般病床」と「療養病床」に分類するという新たな病床区分が示されました。まずはこれに対する評価をお聞かせ下さい。
二木 評価の前に,病床区分に関する厚生省の方針は,ここまで3段階で変化しています(表)。1998年7月に出された最初の報告書では,急性期病床としてふさわしい標準を,「平均在院日数を基に設定する」という方針が明確に出されました。ここでは分岐点となる平均在院日数の数字は出ていませんでしたが,大方の予想では20日前後と言われていました。しかし一部の雑誌やジャーナリストはもっと厳しく,欧米並みに15日か10日になるという煽りに近い予測をし,医療関係者,特に民間病院の関係者は大変な混乱に陥りました。
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