第4回懸賞論文「病院から地域へのネットワークづくり」入賞作 佳作
地域とのネットワーク―横浜市立市民病院の取り組み
田渕 純子
1
1横浜市立市民病院看護部
pp.232-238
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901174
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はじめに
横浜市立市民病院(表1)には地域医療を支援する病院としての役割がある。そのために,1989(平成元)年から地域医療機関との連携を促進することを目的に病診連携促進委員会を設置し,検討を開始した。この動きにそって,看護部は1994(平成6)年から在宅ケア状況を調査する目的で在宅ケア推進室を立ち上げ,看護婦を配置した。1996(平成8)年に地域連携推進システムを作成,病診連携促進委員会で検討を行ない,院内システムとした。その中で在宅ケア対象者を特定し,地域ケアに不安が大きい連携患者の緊急時の対応体制を整えてきた。
その後,院内体制整備以後の1998(平成10)年に診療所,病院および訪問看護ステーション間で懇談会を開催し,地域連携について検討を重ねてきた。これまでの経緯を表2に示す。本稿ではこれらの活動について報告したい。
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