特集 病院として介護保険にいかに対処すべきか
介護保険への取り組み—行政・JA(農協)と連携して
松島 松翠
1
,
朔 哲洋
2
,
飯島 郁夫
2
1佐久総合病院
2佐久総合病院地域ケア科
pp.552-553
発行日 1999年6月1日
Published Date 1999/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902727
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佐久地域における地域ケアの現状
佐久総合病院では,現在訪問看護ステーションを6か所,町村から委託を受けた在宅介護支援センターを3か所有している.その他に老人保健施設(94床,昭和62年開設),療養型病床群(40床,平成10年開設)がある.
昭和63年度より訪問診療・訪問看護に力を入れてきたが,特に後者のほうは順調な伸びを示している(図).しかし登録患者の死亡場所統計では,在宅死の割合は平成3,4年度の80%が最高で,以後はしだいに後退し,平成10年度では48%となった.この原因として,一つは介護者の介護力の低下,もう一つは在宅ケアの対象者の広がりの中での施設ケア適応患者の増加という,二つの点が考えられる.
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