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病院における訪問看護 北海道滝川市立病院
八木 保
pp.671-674
発行日 1991年9月10日
Published Date 1991/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900297
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町の保健婦として8年ほど働いていた佐川むつ子さんは,2年前,滝川市立病院で訪問看護部門がスタートすると同時に訪問看護スタッフとして,同病院に就職した。午前中は,内科外来,来院者の総合案内業務を行ない,午後に訪問看護に出かける。当初は看護部長と一緒に行っていたが,昨年4月からは同病院を定年退職した佐藤ムツさん(助産婦の資格を持つ)が嘱託として再雇用され,訪問看護スタッフとして加わった。1日(午後の約3時間)2人で3〜4軒の患者宅を訪問している。訪問看護の対象者は2年間で約50名,その半数以上が悪性腫瘍ということで,どの訪問も気が抜けない,患者の容体によっては訪問時間が1時間ちかくになることもあるという。
2人体制の訪問看護は,相談しながら種々の看護処置をすることができ,その利点は多いが,1人が看護処置をしているあいだにもう1人が家族の心配事などを聞くことができることが最も大きなメリットであると,佐川さん,佐藤さんは口を揃える。
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