臨床外科交見室
外科医に求められる資質について
松崎 孝世
1
1徳島県立中央病院外科
pp.1211
発行日 1995年9月20日
Published Date 1995/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901975
- 有料閲覧
- 文献概要
日本外科学会の認定医制度もようやく軌道に乗り,21世紀の日本の外科を担う指導医,専門医,認定医が続々誕生していることはご同慶の至りである.しかし,若い医師たちの外科医としての資質,適性,倫理といったものを,指導者は修練の過程でどのように教えておられるのだろうか.教授や先輩たちの薫陶に負うところが大きいことに異論はないが,教室や病院には,外科医のprinciples of conductを持っておられるところもあると聞く.
私はその昔,留学先で読んだ米国外科学会の泰斗Dr.Wel-chiの書いた一文が強く印象に残っている(Claude E.Welchi:The credo of a surgeon.Ann Surg 158(5):740-746,1963).ご記憶の方もあるかと思うが,含蓄に富む教えと考えるので,ここにその要約を紹介してみたい.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.