連載 座談会シリーズ 看護実践における倫理性・4
神経難病・筋疾患
患者の「死にたい」「生きたい」にどうつき合うか
北村 スミ子
1
,
今村 葉子
2
,
斎藤 有紀子
3
1都立神経病院神経内科病棟
2国立療養所南九州病院
3明治大学法学部(法哲学・生命倫理)
pp.316-323
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900813
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斎藤 今日は,看護,心理学と専門の違うお二人にお集まりいただいて,神経難病・筋疾患のケアにおける倫理的な問題について,現場のお話をうかがいたいと思っています.私の専門は法哲学・生命倫理ですが,それぞれの立場の見方を提示していきながら,問題を共有できたらと思います.
神経難病や筋疾患では「死」が強く意識されている場合も多く,日常の中にターミナルケアの要素も欠かせないと思います.患者も医療者も自分をさらけ出すような,せめぎ合いの場面が非常に多い現場ではないでしょうか.今日は,あえて本音を出していただいて,問題を浮き彫りにしたいと思います.
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