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今月の特集 検査機器・試薬の工夫—ぎりぎり教えて,メーカーさん
尿試験紙
尿試験紙とのつき合い方
Acquaintance with urine test strips
服部 亮輔
1
1日本大学病院臨床検査部
キーワード:
尿定性検査
,
尿試験紙
,
偽陽性
,
偽陰性
,
アスコルビン酸
Keyword:
尿定性検査
,
尿試験紙
,
偽陽性
,
偽陰性
,
アスコルビン酸
pp.168-172
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203233
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Point
●尿試験紙は吸湿によって変色・劣化する.特に,潜血,蛋白,亜硝酸塩が吸湿による影響を受けやすい.
●蛋白で偽反応を呈する要因として偽陽性(高アルカリ尿など)や偽陰性〔蛋白定性試験紙との反応性が低いBence Jones蛋白(BJP)やグロブリンの存在〕が挙げられる.必要に応じて20%スルホサリチル酸法で再検査することが望ましい.
●尿定性検査は薬剤による偽反応(偽陽性,偽陰性)が多い.代表的なものにアスコルビン酸が挙げられ,潜血,ブドウ糖,ビリルビン,亜硝酸塩で偽陰性を起こす場合がある.日常業務では,尿定性の潜血が尿沈渣の赤血球数と比較して低値の場合にアスコルビン酸の影響を推測することができる.
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