特集 看護の継続と看護チームの育成―第4回固定チームナーシング(継続受持ち方式)研究集会より
【基調講演】育て創る看護方式への問い
川島 みどり
1
1健和会臨床看護学研究所
pp.96-101
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900784
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よりよい看護を求める歩み
看護体制・看護方式は,患者によりよいケアを継続して提供するための一方式にすぎません.固定チームナーシングも,よりよい看護を提供し,よりよい看護実践を保証するための看護方式の一形態だと思います.
看護方式は,その時々の看護ヒューマンパワー,看護教育や看護婦の個人的な資質,感情などによって,さまざまな改善が重ねられてきました.これが最高だと思う看護方式を,その時の管理者やスタッフが選びながら看護目標につなげてきたのです.たとえば,1950年代のはじめにはスタッフ7人で三交替制という時期がありました.日勤が2人,夜勤が1人では,チームナーシングはおろか,機能別看護でも大変ですが,そのような状況下でも,よい看護をさがしてきた私たちの先輩の歩みがありました.
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