資料と解説
患者の成熟した自己決定のために看護が今すべきこと―富山医科薬科大学倫理委員会 終末期医療の基本方針と策定の経緯
山口 千鶴子
1
1富山医科薬科大学附属病院看護部
pp.754-757
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900561
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はじめに
1997年5月,当大学倫理委員会で終末期医療における基本方針が承認された.この方針を作成するに先立ち,尊厳死検討專門委員会が1995年7月に設置され,倫理委員会委員の1人である法医学教授を委員長に置き,実際の終末期医療に携わっている臨床医学系の教授,助教授,法学助教授,副看護部長の計6名の構成により,検討が進められ,原案が作成された.
この原案は,病院の主要な会議である病院運営会議や病院連絡会議に提出して論議され,その後哲学助教授や生命倫理を專門とする看護学教授等による学際的立場からの意見を反映し,今回の倫理委員会策定となったものである.
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