グラフ
和漢診療部のナースたち—富山医科薬科大学附属病院・和漢診療部を訪ねて
堀井 満恵
1
,
寺澤 捷年
2
,
本誌編集室
1富山医科薬科大学附属病院看護部
2富山医科薬科大学附属病院和漢診療部
pp.106-111
発行日 1991年2月1日
Published Date 1991/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904104
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和漢診療部という耳慣れない診療科があるのをご存知だろうか.300年の伝統を誇る富山の薬売りの地・富山市の富山医科薬科大学附属病院にその和漢診療部がある.ここでは近代医学の成果を活用しながら,主に「漢方医学」の手法によって診断し,漢方薬や鍼灸によって治療する,いわば東洋医学と西洋医学の統合をめざしている国立大学附属病院唯一の和漢診療部である.和漢診療部で働くナースたちを訪ねた.
外来担当ナースは砂田英美さん.和漢診療部の外来は昨年7月からで,ようやく患者さんたちの顔を覚えたところだ.外来患者数は多い日で150人,少ない日で60人を受付事務員と2人でこなす.患者さんには慢性疾患,経過の長い人,病院を転々と変えてきた人の多いのが特徴で,西洋医学的な治療によって十分な効果が得られなかった人たちが多い.また県外からの患者さんが約35%を占める.
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