連載 看護アセスメントの生理学的検証・1【新連載】
家族介護者の「負担」の評価―(その1)研究の概要
川島 みどり
1
,
西村 ユミ
2
,
工藤 一彦
3,4
1臨床看護研究所
2女子栄養大学大学院臨床生理学研究室
3女子栄養大学
4防衛医科大学校
pp.70-77
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900553
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
連載を始めるにあたって
正しい観察と判断は看護実践の入口であると言いつつ,何を根拠に正しいと言うのかとあらためて問われると,確信をもって答えられない体験は誰にでもあると思う.特に経験を積めば積むほどに直観的な印象から判断しがちとなり,時経てその判断が誤りではなかった場合には,ともすると自己のアセスメント能力を過信してしまいがちである.
二昔も前なら根拠の説明抜きでも,実践場面で経験豊かな婦長や主任の判断の的確さを1,2度見せさえすれば,職場管理はまずまずうまくいつたかもしれない.だが,昨今は「なぜ?」「どうして?」「科学的な根拠は?」に答えられなければ,優れた管理者として評価されにくくなっている.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.