特集 院内感染対策
ICUの環境を考える―落下細菌法を通して汚染原因と対策の検討
吉野 晴美
1
,
相澤 美香子
1
,
菅野 直子
1
,
米園 真奈美
1
,
田中 信子
1
,
石田 亜紀
1
,
中野 美香
1
,
藤澤 みどり
1
,
穴山 千秋
1
,
森園 ゆかり
1
,
小野寺 深雪
1
,
高松 泉
1
,
内藤 ヨシ
1
,
佐久間 佳代子
1
,
園田 順子
1
1東京専売病院集中治療室
pp.381-390
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900200
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はじめに
我々はICUの環境について,室内汚染状況を落下細菌法により調査したところ,人の動きの激しい場所の汚染度が高いという結果を得て,その予防策を講じた1).
にもかかわらず,ICU内でのMRSA感染者の発生,あるいは真菌症等の感染患者が増加していた.これらの問題点として,①寝衣類が床に置かれ直接ランドリー車に運ばれていない,②汚染度や状況にあった清掃方法が確立していない,③全室消毒が定期化していない,④空調機フィルター交換が定期化していない,等が考えられた.
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