特集 人材配置のポイント
私の人材配置考―単科小規模病院における人材配置の意味
金井 昱子
1
1救世軍清瀬病院
pp.154-157
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900163
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はじめに
中間管理者の経験はあるものの,長期間看護学校で教育と臨床指導を担当していた筆者が,看護学校を離れて臨床看護婦となったのが1989年9月.それは夫と死別し幼子を抱えた40代の筆者の再出発でもあった.
無鉄砲にも飛び込んでしまった筆者が勤める当院は,総婦長が不在の中で,ホスピス病棟作りを計画中であった.病院管理者としての経営感覚を学んだものの,余裕のないままに管理者としてのスタートを切った.総婦長不在ということもあり,山積した仕事が津波のように覆いかぶさってきた.前任者からのオリエンテーションもなく,看護部事情を十分理解する有効な資料も残されておらず,大変な困惑に襲われる毎日であった.日常の雑務に右往左往し,スタッフを十分に把握できない時に,2人の婦長の定年が目前に迫っていたことも辛いことであった.
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