特集 物品管理を見直す
エクスチェンジカート使用による物品管理の実際と看護業務の合理化
青木 範充
1,2
1健康保険八代総合院麻酔科器材部
2健康保険八代総合院麻酔科手術部
pp.144-153
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900095
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はじめに
医学の進歩はめざましく,これまで不治の病といわれてきた肝炎など,その全貌が明らかになり,患者にとって大きな福音となっている.しかし,病院での入院生活は,患者にとって決して満足すべき状況にはなく,経済大国日本というイメージとはかけ離れた環境にある。しかし,社会は少しずつではあるが変化しつつあり,その具体的例としてInformed Consentが数年前から社会的認知を受け,病院側でもQuality Assurance(品質保証)に向けて努力がなされつつある.
病院の機能を十分に発揮するには,「人」「物」「情報」「コスト」のバランスのとれた管理が大切であり,その中の「物」の管理は業務の改善を進める上で極めて効果があり,医療の質の向上,患者サービスの徹底,効率的な経営を行なう上で重要な課題として注目を集めている(図1).
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