連載 24時間戦えません 看護職と睡眠の深い世界・3
睡眠と事故—睡眠不足は事故のもと
奥 裕美
1
1聖路加国際大学大学院 看護学研究科 看護管理学
pp.248-250
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202619
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睡眠時間は確保できていますか
本連載の第1回1)で,日本人の平均睡眠時間は諸外国に比べて短く,6時間未満の人が女性40.6%,男性37.5%もいる2)こと,厚生労働省は「6時間以上」の睡眠を目安として必要な睡眠時間を確保することを推奨している3)ことをご報告しました。また,米国では成人であれば7〜8時間,英国では7〜9時間眠ることを推奨しています4,5)。
皆さんは何時間眠ることができていますか。かくいう私は「6時間」は確保するように努めていますが,これだと日中に眠くなることがあります。何もせずに座っている時でしたら,眠気に襲われても特に支障がないかもしれませんが,集中力の必要な仕事をしている時だったら,大事な決断が必要な会議の途中だったら,車の運転中だったらどうなるでしょうか。すっきりと起きていられるようにするにはもう少し長く眠る必要があると思っています。
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