特集 救急外来における非入院帰宅患者への療養支援 日本看護管理学会からの診療報酬における外来看護への評価の提案
救急外来における非入院帰宅患者への療養支援体制の構築—「外来療養支援看護師」の配置による成果
角田 直枝
1
1茨城県立中央病院
pp.565-569
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201898
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
救急外来を短期間に繰り返し受診する患者の存在は多くの施設で課題となっている。この課題解決に向けて,茨城県立中央病院では,救急外来における非入院帰宅患者への療養支援体制を構築している。具体的には,救急外来を受診した患者の療養支援アセスメントと,非入院帰宅患者の療養支援を担当する「外来療養支援看護師」の配置を行い,患者を地域包括ケアシステムにつなげる取り組みである。この取り組みは,日本看護管理学会から,2022(令和4)年度の診療報酬化に向けて要望を提出する「救急外来における非入院帰宅患者に対する看護師による療養支援」のモデル事例である。
本稿では,これらの取り組みの経緯と,具体的な取り組み事例,その意義を共有し,他施設での活用可能性について考察する。
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.