特集 救急外来における非入院帰宅患者への療養支援 日本看護管理学会からの診療報酬における外来看護への評価の提案
一般社団法人日本看護管理学会からの診療報酬における看護の評価の提案—「救急外来における非入院帰宅患者に対する看護師による療養支援」
岡谷 恵子
1
,
小野田 舞
1
,
柏木 聖代
1
,
角田 直枝
1
,
川添 高志
1
,
小西 美和子
1
,
斎藤 大輔
1
,
澤柳 ユカリ
1
,
重富 杏子
1
,
任 和子
1
,
橋本 幸
1
1一般社団法人日本看護管理学会 看護の適正評価に関する検討委員会
pp.559-563
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201897
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救急外来を受診する高齢患者の約半数は入院に至らずに帰宅する患者である。これらの患者が再受診や予定外の入院をすることなく,住み慣れた場所で生活の質を維持しながら療養を継続するためには,初回受診時に帰宅後の生活を見据えた医療機関と地域・在宅での療養をつなぐ統合的な療養生活支援が必要である。
日本看護管理学会では,2022(令和4)年度の診療報酬改定に向けて,「救急外来における非入院帰宅患者に対する看護師による療養支援」への評価を要望する。これは上述の療養生活支援の役割を外来看護師が担うことへの診療報酬上の評価を求めるものである。救急医療の限られた資源を適切に活用することにもつながり,病院経営上,組織運営上の効果も大きいと思われる。
本稿では要望作成に当たった検討委員会の立場から,要望の目的と意義を述べる。
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