特集 【2号連続特集】どうする? どうなる? 2021年の継続教育計画 ウィズコロナ時代の人材育成を考える
—【実践報告】飯塚病院の取り組み—セル看護提供方式®でのOJT強化—コロナ禍における人材育成の実際
樋口 圭子
1
,
姫野 美佐子
1
,
小原 智恵子
1
,
森山 由香
1
1飯塚病院看護部
pp.1084-1086
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201738
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
飯塚病院の概要と新型コロナウイルスの感染拡大状況
飯塚市は福岡県の中央に位置し,山々に囲まれた自然豊かな地域である。飯塚病院(以下,当院)は福岡県筑豊地域を拠点とした企業立の地域医療支援病院である。2018年には開院100周年を迎え「まごころ医療,まごころサービス」をモットーに地域のメディカルセンターとして診療活動を行っている。病床数1048床を有し,九州から全国へ発信することのできる「日本一のまごころ病院」を目指している(表)。
新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)が2020年1月に報道され,福岡県でも4月7日に緊急事態宣言が発出された。その時点では飯塚市において感染者はなかったが,当院では三次救急,重篤患者の診療,延期できない高度医療の機能は保ちつつ,COVID-19への対応を行うこととなった。診療体制や手術等の縮小や,面会制限,感染を避けるための従業員への行動規範が厳しく定められた。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.