実践報告
新人看護師が困難を乗り越え成長する力を培う面談「しんじんの時間」の取り組み
菊地 美登里
1
1前旭川医科大学病院看護部
pp.1022-1026
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201717
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はじめに
「2008年日本看護協会調査研究報告No 80」1)によると,2006年の新卒看護職員(以下,新人)の離職率は9.2%であった。当時,筆者が所属していた旭川医科大学病院(以下,当院)では9.5%とさらに高く,新人の早期離職防止対策は喫緊の課題であった。
そこで,当院看護部では,新人の実践能力を育成し職場適応を支援する目的で,2007年に職場適応支援担当部門を設置し担当看護師長を配置した。そして,その活動の1つとして,「しんじんの時間」と称する新人との面談を実施した。
「しんじんの時間」の概要は表の通りである。筆者は担当看護師として,これまでの13年間で800人を超える新人と面談を行った。本稿では,「しんじんの時間」の実践と成果,面談を通して得られた事柄について報告する。
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