特集 オンラインクラス・オンライン相談
オンラインツール活用の実際
—助産師面談—慶應義塾大学病院におけるMeDaCa®アプリを活用したビデオ通話による遠隔助産師面談
植松 未奈
1
,
勝又 徳子
1
,
坂中 弘江
1
1慶應義塾大学病院
pp.264-270
発行日 2022年6月25日
Published Date 2022/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202010
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慶應義塾大学病院(以下,当院)は,東京都地域周産期母子医療センターとして年間約700件の分娩を取り扱う大学病院である。産科病棟に所属している助産師は41名,そのうち日本助産評価機構CLoCMIP®レベルⅢ認証のアドバンス助産師(以下,アドバンス助産師)は15名である。
2020年4月,新型コロナウイルス感染症の流行に伴う緊急事態宣言の発出を受け,当院産科では,助産師が実施していた面談やマタニティクラス,助産師外来の中止が余儀なくされた。また,新型コロナウイルス感染症の流行に伴い里帰りできない妊婦の増加や感染への不安の増大,近年の産後うつの社会問題化を受け,周産期におけるメンタルヘルス支援強化が必要であると考えた。そこで新たな取り組みとして,同年8月より(株)メディカルデータカード社の「MeDaCa®アプリ」を活用したビデオ通話による遠隔助産師面談を開始した。2021年の面談実施件数は1302件に及び,アドバンス助産師を中心に助産ケアの新しい提供体制を整備し定着することができた。本報告では,遠隔助産師面談の実際について紹介する。
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