連載 おとなが読む絵本——ケアする人,ケアされる人のために・165
野辺の小さき者たちへの讃歌
柳田 邦男
pp.486-487
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201588
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新型コロナウイルスが広がり,首都圏でも学校が長期休校になったため,わが家でも近郊に住む娘一家の小学校3年と2年の孫たちを,毎週3日ほど“学童保育”をしなければならなくなった。両親が会社を休むわけにはいかないからだ。
せっかくの機会なので,学校と違う充実した日々にしてやろうと,絵本や童話を読む時間,近くの児童公園で遊ぶ時間(3つもあり遊ぶ子が少ない),公園や団地の草むらで自然に生えている草花の名前を調べたり昆虫を探したりする散歩の時間,お絵描きや段ボールを使った造形工作の時間,ピアノの練習の時間,日記か作文を書く時間などを,相談して決めて過ごさせた。
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