今月の花
やよいの野辺から
長谷川 紅蓉
pp.34-35
発行日 1954年3月1日
Published Date 1954/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200564
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冬枯れの山野に若芽が萠え出る時期となつて思いがけない処にフト可愛い花の芽を見出す喜びに,自然の惠みの豊かさを今更ながら泌々とした気持で味わいなおす事も多いと存じます.
昔床しいひな祭を始めとして,屋外に行楽をもとめ,摘草,ハイキング,汐干狩,又はお花見と自然に親しむ折も多い事と思いますが,野に自生する名もないような雜草を持ち帰り生けてみたいとはお思いになりませんか.その時の御参考までに野草を主材とした二三例を上げてみました.
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