連載 特定行為研修を修了した看護師としての実践・10
予測のケアの提供と,その人らしい生活の支援
鈴木 三和
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1公益財団法人脳血管研究所附属美原記念病院看護部
pp.1062-1063
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201446
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神経難病患者がその人らしい生活を送るための支援
公益財団法人脳血管研究所附属美原記念病院(以下,当院)は脳・神経疾患を専門とする189床のケアミックス型の病院です。筆者は現在,障害者施設等一般病棟(以下,当病棟)に勤務し,看護師長そして難病看護師(日本難病看護学会認定)として日々の業務に当たっています。
当病棟は,神経難病の患者が8割以上を占め,在宅支援を目的としたレスパイトケア入院を積極的に行っています。当病棟の看護師に求められる役割は,神経難病患者が住み慣れた家で安心して過ごすための支援を行うことです。そのためには,神経難病に関する十分な知識と技術を持ち,その人らしい生活の営みができるように提供することが必要です。神経難病患者は病状の進行が個人により異なりますが,看護師がそれにいち早く気づき,その人に合った適切なケア,つまり予測のケアの提供ができるか否かで,神経難病患者の人生に大きな影響を与えると思っています。
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