実践報告
臨床における災害看護教育の構造化—久留米大学病院の取り組み
岡﨑 敦子
1
1久留米大学病院看護部
pp.268-272
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201235
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はじめに
日本の災害看護教育は,阪神・淡路大震災以降,東日本大震災や各地で頻発する災害をもとに構築され,現在も検討が続いている。久留米大学病院(以下,当院)では,過去の災害で看護師を被災地に派遣したり,被災地から傷病者を受け入れた経験があり,急性期から中長期にかけて対応できる看護師を育成することが課題になっている。
日本看護協会では,継続教育の偏りをなくし看護実践能力の向上を図るために,「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」(以下,JNAラダー)を開発している。しかし,災害看護の臨床教育は一部の組織を除き標準化されておらず,災害看護の継続教育は各病院や施設に委ねられている。そこで,筆者が作成し当院で行っている継続教育としての災害看護教育について紹介する。
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