特集 「看護研究」を問い直す “現場主体の質改善”を目指すマネジメント
事例紹介
集中治療室における「痛み・不穏・せん妄」管理のKnow-Doギャップを埋めるアプローチ
門馬 康介
1
1山形県立中央病院看護部(ICU)
pp.230-234
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201226
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山形県立中央病院(以下,当院)集中治療室(CCU/SCU)では,「痛み・不穏・せん妄」の適正な管理のために,PADケアバンドルカンファレンス註1)を,毎日実施しています。その結果,看護師による痛み・不穏・せん妄に関する評価回数が経時的に増加し,ICUにおけるせん妄評価法である「CAM-ICU(Confusion Assessment method for the ICU)」の陰性日の割合が増加しました。
このような取り組みは,「Know-Doギャップ」(スタッフが知識として知っていること[Know]と実際ケアを行うこと[Do]のギャップ)註2)を埋めるものであり,その動機付けや成果の可視化,業務への組み込むは,管理上有効であると考えます。
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