書評
看護現場を変える0〜8段階のプロセス—コッターの企業変革の看護への応用
佐々木 菜名代
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1学校法人聖マリアンナ医科大学 川崎市立多摩病院 医療安全管理室
pp.1126
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201161
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変革に対する期待と「ワクワク感」を与えてくれる1冊
本書は,日々悩み,臨床で起きる問題と格闘する看護管理者に「看護現場での変革成功への道しるべ」としてぜひお薦めしたい。「問題解決のために現場を変えなければいけないけれど,何から手をつけたらよいのか分からない」—そんなとき本書を手にすれば,問題山積で混沌とした状況の向こう側に光明を見出せることは間違いない。
著者は大学院で看護管理学を専攻し,公立病院の看護師長として数々の変革を成し遂げた経験を持つ。また,大学教員としてさまざまな看護管理者教育にも携わってきた。米国ハーバードビジネススクール教授(現・名誉教授)のジョン・P・コッターの影響を受けた著者は,「リーダーシップ=変革」と捉えており,看護管理者教育においてもコッターの企業変革の理論を取り入れた。
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