連載 キャリア形成に悩むあなたのためのリレーエッセイ わたしの師長時代・10
偶然得た職位の中で挑戦していくこと
會田 秀子
1
1順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院看護部
pp.158
発行日 2018年2月10日
Published Date 2018/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200901
- 有料閲覧
- 文献概要
管理職の道に入るということは,個人の意思だけではなく,その時々の運命を拾うようなところがある。例えば,何らかの事情で看護師長のポストが空く,病院の方針が変わるなどである。そうした場合,もちろん意思確認はされるが,本人の意思よりも組織の意向が強く反映される。当然ながら,組織と個人(自分)の折り合いをつけながら,組織目標達成のために在る「看護師長」という職務を担うことになる。
私が看護師長になったのは,就職して17年目のことである。病院の増改築に伴い,新しく開設する病棟ができ,その看護師長に任命された。病棟を一から立ち上げるのは魅力的な仕事と思えたため,「看護師長」がどういうものか深く考えずに引き受けたように思う。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.