連載 人とであって花一匁・10
偶然の出会いから
宮崎 博子
1
1山口県防府健康福祉センター
pp.848-853
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901652
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中学校の文化祭で
平成4年の秋の日曜日のことでした。長男の中学校の文化祭に参加しました。日頃なかなか学校に行けない私には,楽しみにしていた行事でした。
講堂での合唱発表を聴いた後,各クラスやクラブ活動の展示やバザーもあるのでと,急ぎ足でわたり廊下を通り過ぎようとした時のことでした。廊下の傍らに手づくりの楽器コーナーが設けてあるのに目が止まったのです。そこには日本のものとも西洋の楽器とも異なる,とても不思議な雰囲気を持ったものが並んでいました。木や竹でできている,長さや太さの違いにより異なる音を出す打楽器。つりがねやコップの形をした陶製の打楽器。土笛。鉄板を切って組み合わせたような楽器などいろいろあります。
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