連載 やすらぎとひらめきの場づくり マインドフルネスとファシリテーション・15
大家族ごっこ—屋久島本然庵での多世代リトリート
中野 民夫
1
1東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院
pp.846-848
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200808
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屋久島の夏
この夏も,屋久島の本然庵でしばらくの時を過ごした。本然庵は,忙しい人々がしばし立ち止まり,他者・自然・自分自身とつながり直し,新たな思いで社会に働きかけていくための拠点,道場として自前で作ってきた場だ。
毎年の立教大学大学院の集中授業は,台風とぶつかり,中止になってしまった。飛行機も船も数日間全てが欠航になったので,どうしようもない。島では停電が続き,船も着かないのでスーパーの棚は空っぽになったという。自然の猛威にはかなわない。従うしかない。急遽,池袋の立教大学の教室での授業になった。3日間の新たなプログラムを創りながら実施した。
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