ひとやすみ・116
子育てごっこ
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.1195
発行日 2014年10月20日
Published Date 2014/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105229
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- 文献概要
仕事に邁進し,有能な医師として評価されることは外科医の本分である.しかし家庭を顧みず,家族を犠牲にしてまで仕事をし続けることには疑問を覚える.本人が納得できればどんな人生でも結構であるが,家庭生活も謳歌し,たった一度の人生を公私ともに大いに楽しむことを私は勧めたい.
私は子供を三人授かり,全員が男の子である.そこでボーイスカウトに入団させ,夏と冬の二泊三日のキャンプには親子で参加したものである.夏は蔵王の裾野の野営場で野山を駆け回り,夜には満天の星空の下でキャンプファイヤーを囲んだ.冬には澄み切った青空の下でスキーを楽しみ,踏みしめた雪で造ったかまくらに寝泊りした.そして子供らが寝入ってからは付き添う親たちが集まり,お酒を飲んでは大いに歓談したものである.
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