連載 Happy Nurses=Happy Patients 看護力の高い組織を育む・1【新連載】
ナースに必要なこころのリトリート—看護寺子屋のススメ
竹熊カツマタ 麻子
1
1聖アンソニーメディカルセンター
pp.632-634
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200498
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人生の展開とは不思議なもの
人生の展開とは不思議なものです。この世に生きるほとんどの人々が,自分が思い描いたとおりの人生ではなく,予期していなかった出来事や出会いの積み重ねを経て今を生きているのではないでしょうか。「こんなはずではなかった」という人もいれば,「思ったよりも人生うまくいっている」と感じている人もいるでしょう。
では,看護師として生きてきた人生はどうでしょうか。「看護師になってよかった」「看護ってやっぱり素晴らしい」と満足している看護師たちもいれば,「看護師としてずっとがんばってきたものの,先が見えない」「日々の仕事が忙しすぎて,とにかくその日その日を問題なく無事終わらせることで精いっぱい」「最善を尽くしているのだけれど,私の努力を分かってもらえない」「人をケアするのが好きで看護師になったけど,いざ看護の世界に入ってみたら,職場の人間関係が複雑でストレスが多く,つらくて苦しい」「患者には優しくても,お互いには厳しい。いじめが絶えない」と悩んでいる看護師たちがいることも事実です。
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