連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・63
「マギーズ東京」を夢見て
秋山 正子
1
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
pp.976-977
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200055
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地域連携のハブとして、多職種での勉強会や、時には地域ケア会議に似た会議の開催、講演会の企画などを行なってきた「暮らしの保健室」。2010年の暮れに、空き店舗を安く貸してもらえるという申し出を受けて、イギリスで始まったマギーズキャンサーケアリングセンターのような相談窓口をつくりたいという、それまで温め続けてきた思いでオープンしました。それは2011年7月のことです。居心地のいい空間をつくるため内部の改修を行ない、マギーズセンターの相談のスタイル、すなわち「予約なし」「よく話を聞いてもらい自分で考えるための力を取り戻す」「家庭的な雰囲気で相談料は無料」という原則を取り入れました。場所が高齢化の進んだ団地の商店街だったことから、マギーズとは違って、がんに限定しない「よろず相談所」となりましたが、それでも相談の3割はがん患者さんとご家族からのものです。
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