短報
メンバーシップの視点から見たA病院における勤務計画表作成の現状把握—スタッフナースの理解を得るために
中村 幸恵
1
,
永吉 雅人
2
,
渡辺 沙織
1
1独立行政法人国立病院機構さいがた医療センター 看護部
2新潟県立看護大学
pp.564-566
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200741
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現状把握の目的
医療機関でのサービス提供においては,部署ごとに勤務計画表(以下,勤務表)が作成される。作成は一般的に,部署の管理者である看護師長の役割とされ,苦慮やジレンマにより負担の大きい作業であるといわれる。
勤務表作成の負担は,スタッフからの勤務希望の数とも関連が深い。希望可能日数を権利と捉えて上限まで希望するのか,最小限にするのかは,メンバーシップや集団規範の問題といえる。杉野1)は,メンバーシップを発揮できるチームづくりには,お互いの立場・役割・仕事内容の理解がポイントの1つであると述べている。しかし,スタッフは,勤務表作成基準についての知識がなく,勤務表作成者の負担内容を知る機会もない。
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