書評
—リスクアセスメント力が身につく—実践的医療安全トレーニング
稲葉 一人
1
1中京大学法科大学院
pp.249
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200671
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日頃の違和感や悩みに向き合えるトレーニングが満載
私は,裁判官を辞してから医療を大学院で学び,厚生労働省や医療機能評価機構の委員をし現場での医療者の支援をしている。まず本書の一般的な書評をする。特徴的な点は,実践的であるための,さまざまな工夫(からくり)が仕込まれていることにある。
1つは,具体的であること。とかく抽象的になる演習を具体的な教材を提示し,その運営方法(プロトコール)を示している。2つは,具体的な演習の背景に理論・理屈を示していることであろう。3つは,医療が人間(ヒューマン)によって行われていることを慎重に理解し対応していることにある。
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