特集 戦略的病院広報—病院の魅力を高めリスクを減らす
院外に向けた戦略的広報
地域連携に資する広報—連携先・患者とのパートナーシップ宣言と協働
橋本 もも
1,2,3
1上尾中央医科グループ協議会ソーシャルワーカー部
2船橋総合病院
3船橋総合病院附属あい在宅クリニック
キーワード:
地域連携推進
,
地域包括ケアシステム推進
,
パートナーシップ宣言
,
業務支援型広報
,
つながり広報
,
ナラティブ広報
Keyword:
地域連携推進
,
地域包括ケアシステム推進
,
パートナーシップ宣言
,
業務支援型広報
,
つながり広報
,
ナラティブ広報
pp.964-966
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211798
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■はじめに
今回のテーマである地域連携に資する広報とは,集客のための宣伝戦略のような視点で議論されていることも多いが,これは結果として生まれるものであり,そもそもは,組織の理念やアジェンダの表明ではないだろうか.言い換えれば,地域連携に資する広報とは,医療機関が地域包括ケアシステムの1ピースとして,地域で果たす使命,他の医療機関とどのようなパートナーシップを実践するかの宣言であると,筆者は考える.
例えば,筆者が属する上尾中央医科グループ(以下,AMG)の理念は,「愛し愛される病院・施設」である.ゆえにAMGにおける地域連携は,地域(医療機関,住民,介護施設,福祉施設など)に愛をもって提供する医療サービスに基づき,それにより愛し愛される関係性,パートナーシップを築くもの.そしてこのことを地域と自院に示すのが,地域連携に資するAMGの広報である.
筆者は広報のプロでも地域連携の研究者でもないが,現場で地域連携の一端を担う実践者の一人として,私見も交えて一例を示したい.
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