連載 ポジティブ・マネジメントの航海術—組織変革の波を越える・12
慶應義塾大学病院におけるEBPの導入・3
市瀬 博基
1
1東京外国語大学
pp.532-537
発行日 2016年6月10日
Published Date 2016/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200478
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前回の考察では,EBP(Evidence Based Practice)を試験的に導入した病棟の取り組みを検討する過程で,教育担当主任や専門看護師(CNS),そして看護師長やEBPチームの主任が,チーム・組織内外との「結び目」として大きな役割を果たしていたことが明らかになりました。
今回は,こうした「結び目」がどのように生み出され,どのような役割を果たしているのかを詳しく検討することによって,慶應義塾大学病院のEBP導入の取り組みを,さまざまな「活動」間の境界を超えた「拡張による学習」を促す働きかけとして捉え,その意味や意義をまとめていきます。
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