連載 回り道ナース・4
体力の限界?
松本 圭古
pp.708
発行日 2014年7月10日
Published Date 2014/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686103144
- 有料閲覧
- 文献概要
●これが「疲れ」というものか
もともと身体は丈夫で,看護師になってからも体調を崩すことなど覚えている限りほとんどなかった。アフリカで仕事をしていた3か月間も,マラリアや消化器感染症にかかるどころか鼻かぜひとつひかず,なんでもおいしく食べて体重を1割増やして帰ってきたし,標高4000mを超える南米でも,着いたその日に「飲みに行こう!」と高山病などどこ吹く風で出かけたぐらいで,基本的に自分は他人よりかなりタフな方だと思ってきた。
しかし最近になって,思うように体が動かないな,と感じるようになった。特に夜勤明けの動けなさが以前とはまるで違うと実感する。注意力も明らかに落ちてきていて,朝の4時になると,これまでは手にしたこともなかった栄養ドリンクでドーピングしながら申し送りまで耐える。これが「疲れ」というものか,と40代に入り初めて気づき愕然としている次第である。
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.