連載 おとなが読む絵本――ケアする人,ケアされる人のために・90
人が他者を理解するとは
柳田 邦男
pp.1052-1053
発行日 2013年11月10日
Published Date 2013/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102938
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アメリカの絵本作家ピーター・レイノルズという名を聞くと,私はすぐに絵本『てん』(あすなろ書房)や『っぽい』(主婦の友社)を思い浮かべる。子どもの心模様を表現したやわらかい絵と,ストーリー展開に魅せられているからだ。
そして,今回,新作の『ぼくはここにいる』を読んだとき,これまでの作品以上に心を動かされ,《そうだったのか,彼はそこまで深く子ども1人ひとりの個性というものを考え,わかり合うとはどういうことなのかについて思索を深めていたのか》とうなずいたのだった。
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