当直医読本
頻回に救急室を訪れる患者に気を付けろ
仲本 昌一
1
Masakazu Nakamoto
1
1沖縄県立中部病院救命救急センター
pp.236-237
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900382
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トピックス 頻回に救急室を訪れる患者には,①極端に神経質な患者,②精神科に通院中の患者,③一般外来へ行くより早く診てもらえるので救急センターを利用している患者などがそのほとんどである.そんな中に,④悪性腫瘍などの重篤な疾患をもつ患者がいる.そんな患者の重症度を鑑別するのに,以下の10項目のdaily activitiesをチェックすることは重要である.
1.水分,2.食事,3.会話,4.坐位,5.立位,6.歩行,7.排尿,8.排便,9.体重,10.勤務が可能であるか,を問い,1つでも異常があれば,個々の症状にかかわらず「なぜそうなるのか?」,「なんらかの疾患が隠れているためではないのか?」疑い,重症患者である可能性を考える.
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