連載 専門看護師の臨床推論・8
症状の背景にある要因を見極める
白井 教子
1
,
大生 定義
2
,
井部 俊子
3
1北里大学病院
2立教大学
3聖路加看護大学
pp.800-803
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102541
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リエゾン精神看護へのコンサルテーションでは,不安・抑うつ症状に対する依頼が多い。そのなかには,精神的要因ではなく,身体的問題が要因となっていることも少なくない。また,精神的要因と身体的要因が重なっていることもある。身体的苦痛から発せられた「死にたい」という言動が抑うつ的言動として捉えられたり,薬剤の副作用のアカシジアが不安・焦燥感の症状として捉えられたりすることがある。症状への対応とともに,症状を引き起こしている要因を見極め,その要因が薬剤性,身体的要因であれば,それらに対する対処が必要となる。
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